
遠野民芸家具は、表面材には北上山地の樹齢500年以上のケヤキ玉杢、内装材には地元南部桐(主材)、金具は南部鉄器、塗装は漆塗りを用いています。
風土と民族の美意識をたたえて大きな形のなかに深い味わいがある民芸家具。各時代の様式の影響をうけながら継承されてきた存在感のあるたたずまいに、手造りのぬくもりが漂います。
熟練した職人芸に基づく気品、静けさのなかに、わびさびを漂わせる端正なフォルム。日本人の心を職人の技に込めてお届けします。
用に忠実なこと、品質のよいこと、製作技術が適切で、無理のない親切な仕事、ともに暮らして落ち着き、使えば使うほど親しさのわくもの。
・・・これが「用美一元」の民芸の精髄ですが、遠野民芸家具にはもう一つの世界があります。それは日本の原風景といわれる遠野の風土から生まれた伝統美です。
それらが忘れかけていた暖かさを教えてくれるはずです。
工芸のいのちは意匠(デザイン)にあります。しかし、その中には形や色のほか、材料の吟味と熟練の技、繊細な美意識が必要です。
それが時代を超えて愛用される理由ですが、遠野民芸家具の伝統の持つ懐の深さは、本格的和室だけではなく、現代的な洋室にも調和することを可能にしました。
このようにして引出しは、丈夫に、長持ちするように作られます。